製造技術:冷凍フライ食品の劣化とその防止
太田静行
冷凍は理想的な食品保存法とされていますが、油分を多く含む冷凍フライ食品は、低温下でも油脂の酸化が徐々に進行し、品質劣化の原因となります。特に魚油のように不飽和脂肪酸が多い油脂は酸化が目立ち、においの劣化や油焼けを引き起こします。油脂の劣化には、「戻り臭」(初期の酸化で生じるにおい)と「変敗臭」(酸化がかなり進んだ状態のにおい)の2種類があります。これらのにおいの主な原因は、油脂の酸化によって生成されるアルデヒド類であり、味の劣化にも関与しています。